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こんばんは、和井です。

アレルギーが悪化して、病院行ってました。
血液検査で杉花粉のスコアが凄く高くなってました。
秋頃、杉花粉飛んでるっていうの本当だったんですね~~。へっくしゅい。


久々の本レビューですー。

『大正二十九年の乙女たち』――――牧野修
大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)
架空歴史物の中では少し異色の作品。
牧野修だし。
でもその中で生きる少女たちが凄く輝いていて、素敵でした。
どこでホラーが出てくるか、出てくるか、と思ってたけど、出てきませんでした(笑)。
起こる事件の特殊性とかは牧野さんらしかったけども。

戦争を間近にした、大正二十九年の”逢坂”。その逢坂で、美術学校に通う四人の少女たち、それの視点から見た、時代と事件と”美”。
四人それぞれの個性が輝いていて、とても良いのです。
ああ、青春ってこんな感じだよね・・・・みたいな。
小説内の大阪弁と逢坂(大阪)の町も古き良き、今はもう無くなってしまった大阪の匂いがして、良かったのです。


『ル=ガルー2 スクブス×インクブス相容れぬ悪魔』――――京極夏彦
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔<講談社ノベルス>
前作からめっちゃ経ってますが、第2弾。
出ると思ってなかったので嬉しさ七割、不安三割でしたけど、面白かったです!!
そして、京極作品に共通する、作品間のリンクですが、とうとう!
占いゴスロリ娘・雛子ちゃんの持つ”透明な猛毒”で「あれ?」って思ってたんですけど、『邪魅の雫』で全て語られなかった背景とか、血族間のあれこれとか、これ読むとしっくりしました。
ので、もういっぺん引っ張り出して読んだわけですけども、『邪魅~』。
凄い時間経ってますけども、両方とも(笑)。
前作の最後でちらっと出てきた来生律子が今回の中心。
彼女の”普通さ”がキーワードですね~。

でも前作のキャラもバンバン出てきて活躍してくれたので、嬉しかったですね。
特に天才ぶっ飛び少女美緒。
なんか、京極堂シリーズからの未来なら、もしかしたら榎木津家の子孫なのでは・・・?とか思っちゃいますが。
そんで、前作では美緒の使ってた火を噴くカメのモチーフが、今回はバッタの改造人間になってました。
京極さん、絶対ノリノリで書いてるよね!(笑)

第3弾はまた10年後でしょうか・・・、その頃には現実の方が追い越してる気もする・・・。



『愛についての感じ』――――海猫沢めろん
愛についての感じ
文字通り、愛についての、痛くて綺麗な5編の断片。
それぞれ、発表された場所は違うものの、その、愛についてのそれぞれの不器用さは変わらなくて。
恋とか青春とかラブロマンスとか、甘酸っぱいものの仮面をかぶった痛々しいものの、そのずっと向こう側のはなし。
みんな孤独で、寂しくて、でも寄り添えない人たちの心を海猫沢めろんががっつりと描いちゃってる感じです。
なんかこう・・・綺麗なロマンスを読みたい人には全く向かない気もしますが、それでいて、どちらかと言えばアングラなもの(ヤクザ・性同一障害の彼女と向き合おうとする童貞・育児放棄された兄妹と孤独な男)といったものを描きながら、入り込みやすい世界はその愛のかんじからくる綺麗さなのかなあ・・・とか思ったりします。
装丁が市川春子さんのパステルカラーの綺麗な装丁なのでうっかり本棚の一番よく見えるとこに飾っておいたりして、で、うっかり知り合いが「へー、恋愛もの読むんだー、珍しー」とか言ってぱらぱらめくってみて(私は恋愛ものはほとんど読まないので)、そんで、「え・・・・・?」とか思われたら凄く厭なんですけども!けども!
素晴らしい小説なので是非是非沢山の方には読んで貰いたいわけですよ!!



今日の一曲:カミナリグモ「ブラインドフォトグラファー」
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