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こんばんはー。
最近、鬱ぎみでしんどかったのですが、随分良くなりました。
週末お出かけしたいなあ・・・・・とか思ってたのですが、金曜日に予防接種の予定が入ってしまい、余り出歩けず・・・・・・。クスン。

しかし、今日は寒かったです。
そろそろ分厚いコートを出さないといけません。
コートをクリーニングに出すのを、引っ越しのバタバタで忘れてたので、明日必ず行かないと。


さて、本レビューです!


『殺す』――――――J・G・バラード
殺す (海外文学セレクション)
結構昔の本ですが、最近読んでなんか現代社会に当てはまるなあ・・・・・、と感慨深かったのです。

内容的にはミステリーに仕立てあげられつつも、新興住宅地の閉ざされたコミュニティ、その中にたまっていく澱のような感情と、愛情という檻の中に閉じこめられた子供たちの変貌がドラマチックに描かれてて短いですが読み応えがありました。
バラードのSF系の小説は新しくなって文庫で出てるのでこれも是非出して欲しいですな。


『銃・病原菌・鉄』上下―――――ジャレド・ダイアモンド
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

あちこちで紹介されてベストセラーにも入っていたので読んでみました。
結構昔に書かれた物であること、また、ダイアモンド個人の研究によるものである故に偏りが生じていますが、この本のテーマである、「何故、文化そのものには遜色がなくても征服され、征服するまでの偏りが地域によって発生するのか?」は上手く説明できているように感じます。
私の持論として、「文化は環境が創り出す」というのがあるんですが、それをダイアモンドは膨大な資料とフィールドワークによって詳細に、その土地土地の生物相から、いかに人類が広大な大陸から島々へと広がっていったのかをくわしく、かつ分かりやすく書き上げています。
大体、こういうのはイコール、だから西洋文化は最強なんだぜ!で終わることが多いのですが、あくまで文化の伝播にテーマを置いて書いているのが良かったですね。
あんまり結論が出ている感じはしなかったですが、でも一つの資料としては読みやすいのですごく良かったです。
しかし結論が出ていないのは、彼がアメリカの学者であり、文化を論ずるなら必ず手を出さなきゃいけない三大宗教に余り立ち入っていないのが原因かもです。
この辺ではやっぱ宗教の問題ってすっげーめんどくさいから・・・・。


『幻影の書』―――――ポール・オースター

幻影の書
オースターの映画愛がガッツリ詰まってるなあ、って思いました。
おやー、オースターだけじゃなくてわりかしアメリカの現代文学作家って映画好きな人多いけど、映画をテーマどころか一つの映画を文章で説明しちゃおうぜ、っていうひとは少ないと思うんですよね。
でも、これは映画をテーマにしつつ、実は純愛物語だよなあ・・・・、と思ったのです。
一人の大学教授が50年も前に謎の失踪を遂げた無声映画の監督、ヘクター・マンをテーマに本を書き、なんとそのヘクターの妻と名乗るフリーダという女性から手紙を受け取るところから物語は始まります。
時間軸はあっちに行ったりこっちに行ったりしながら、ヘクター自身に迫っていき、そして・・・・。
出てくる女性たちがとても魅力的な中で、最初から謎な雰囲気を出していたフリーダが、どんどん恐ろしい存在へ変化するのが怖かった・・・・。
大学教授・ジンマーの中の物語からヘクターの物語へ、そして、彼らの物語から俯瞰して終わるラストは、「人生は映画のようなもの」というこの小説の送ってくる言葉と苦い後味が凄く響いたのです。




今日の一曲:サカナクション「ナイトフィッシング・イズ・グッド」
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