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こんばんはー。
寒いですね!ちょー寒いですね!
こんな日は温かい飲み物と毛布と本に限るんです。
寒いと余計インドアになりますよね・・・・・・・・。

と、いうわけで、久し振りのほんれびゅです。
マジ久し振りです・・・・・・。


『ゴースト・オブ・ユートピア』―――――樺山三英
ゴースト・オブ・ユートピア (Jコレクション)
ディストピアSFの名作・及び古典名作と言える10作品をベースに、現代の存在証明を書き上げた短編集。
「一九八四年」「すばらしい新世界」「ガリヴァー旅行記」「収容所群島」などなどなど・・・・。
SFマガジンに連載していたもので、ガッツリ来る作品です。
10作品の世界を本歌取りしつつ、解釈を施しつつ、”ぼく”が通り抜け、旅をする世界なのですが、すべての作品を知らなくても充分楽しめるし、これを読んだ後、もともとの作品を読んでもいいと思います。
もともと良い意味でひねくれた幻想的・哲学的な作品を書く方なので、勿論一筋縄ではいかないのが樺山作品と言えるのではないでしょうか。
或る意味でこれは壮大な自分探しだと思うのですが、別の意味では『青い鳥』的側面も持つと思います。
単純なテーマながら、ここまで読ませるのはやはり元となる作品の偉大さを感じさせますね。


『都市と都市』―――――チャイナ・ミエヴェル
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
ヒューゴー賞始め、5冠ということで、ちょっと読むの足踏みしちゃってたんです。分厚かったし・・・・・。
舞台はバルカンの辺りにある、架空のふたつの都市国家〈ベジェル〉と〈ウル・コーマ〉。
ちょっと特殊な都市で、見えない壁に分断されています。
見えないと言っても、別にSFガジェット的な意味ではなく、パズルのように分断されているので相手側の都市を見ちゃいけないというもの。
見たり触れたりすると”ブリーチ(breach)”と言う行為に当たり、捕まっちゃいます。
勿論完璧には無理なわけで、その辺は意識的に触れないように都市の人間はイメージ訓練しています。
そこで起きた外国人女性の殺人事件。
一体この特殊な都市でどうやって相手の都市に触れずに殺人をしたのか?
という話になっていくのです。
とっても面白かったのですが、この小説は受け取り側がSFとして読むのか、ミステリーとして読むのか、警察小説のハードボイルドとして読むのか、ファンタジーとして読むのかで読み方が全然変わってくるように思います。
ミステリーとして読んだ場合だとかなりすかすかな印象を持っちゃいますし、なんと言ってもハヤカワの青背として出てるので大抵の人はSFとして読むと思いますが・・・・・・。
非常に特殊な舞台設定のため(そして説明が少ないので)、慣れるまではイメージするのが大変ですが、慣れるととても重厚なファンタジーorSFとして読むに耐えるのではないかと。
長いけど。
折角の壮大な設定のわりにラストがイマイチ弱かった気もしますが、東ヨーロッパの雰囲気が凄く良くて、舞台設定だけでも引き込まれます。
ミエヴェルの次回作に期待です。


『シップブレイカー』―――――パオロ・バチガルピ
シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF)
ガッツリ系ばっかりなので、ラストは軽いもので。
とはいっても、『ねじまき少女』のバチガルピじゃねえのか、的イメージもあると思いますが、これはジュブナイルもの。
舞台は多分、『ねじまき少女』『カロリーマン』と同じ世界。
石油の枯渇し、資源ももうほとんど無い終わりつつある世界。
そんななか、アメリカ南部のビーチで石油時代の廃船を解体して生活している少年少女たちが主人公。
この話、なんと言ってもメインヒロインが徹底的に可愛くない!(性格的に)ので、ヒロインとしては絶対読まないwwww一応ボーイミーツガールなのに・・・・。
でもシップブレイカー仲間たちが暖かくて(ひどいのもいるけど)助け合って頑張って生きているのです。そこがいい。
背中を押してくれる肝っ玉母さんや、助けたり助けなかったりする謎の半人(犬の顔してる遺伝子操作人)とか、王道。キャラがすごくいいんですよー。
底辺の生活から外の世界に飛び出して~、みたいなのは良くあるジブリ的設定なので読みやすいかと。
シータがめっちゃ可愛くないけどな!www



今日の一曲:ピロカルピン「飛行少女」
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