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和井ですコンバンワ。
腰痛え!

いやねえ、今日はベランダ仕事がたくさんありまして。
如何なキャットヘッド・ベランダガーデンと雖もぴあで貰ったスポーツ観戦用の折りたたみ椅子に座って土を混ぜたり刈り込んだり云々してたらそりゃ腰も痛くなろうというものです。


さてさて、新年一度目の本レビュです。


『きつねのはなし』『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦―――森見氏は和井の大好きな作家さんでして、と云っても今までこれ含め4冊しか出して居らず、『太陽の塔』でファンタジーノベル大賞を受賞してた時はまだ院生さんであった訳で、今年就職なさったとは云え、結構連載を持っていらっしゃるのでこれからが楽しみなお方なのです。
さて、『きつねのはなし』。
森見氏は今まで片思いラブコメファンタジーを書いていらっしゃって、古風で真面目な文体で怪態(けったい)なことを書くのがウリって云うかなんつうかでしたのですが。
今回は完全に純文学です。
…純文系幻想奇憚集、って言ったほうがいいのかな。
四篇の短篇が収められた短編集という態ですが、一作目、「きつねのはなし」から四作目「水神」でカタストロフを迎えるまで、語り部も場所も違いますが、京都という異界の中で「不思議な骨董屋」「狐面」「謎のケモノ」などがリンクしながらくるくると悪夢のアラベスクを作り出すかのような読後感。
三作目「魔」などはミステリ的要素もあり、読ませます。
森見氏の新境地ですね。
京都に一度でもいらした事のある方なら余計にこの閉塞感、生かして気雰囲気、お分かりになるのでがないでしょうか。
高橋葉介ファンには是非に。
そして、『夜は短し歩けよ乙女』。
『きつねのはなし』は裏京都ならこちらは表京都。
青春恋愛ファンタジーコメディ作家(?)の真骨頂。
天然で酒好きな「黒髪の乙女」と彼女に懸想する「先輩」、彼らを取り巻く変で不思議な人々が織り成す珍事件と笑いの世界。
もう、何も考えずに読んで頂きたい。
羽貫さんや樋口さんなど、『四畳半神話体系』からのキャラも居り、前作を知っていると尚楽しめますが、単体でも全然オッケー。
キャラ的にはパンツ総番長と謎の金貸し李白さんが好きでした。
(『四畳半神話体系』は4つのマルチエンディング的なゆるゆる大学生活ストーリー。)
キャラが立ちまくってて最高。
是非是非、『四畳半~』『夜は~』の続編を読みたいですね。
きつねのはなしきつねのはなし
森見 登美彦

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夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦

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『憑かれた鏡―エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』―――私の愛するE・ゴーリーが選び挿絵をつけた古典怪談の日本語訳。
ちなみに今年の私のカレンダーはゴーリーです。
それはさておき。
アルジャーノン・ブラックウッドやチャールズ・ディケンズなど、超有名英米作家の怪談を12個です。豪華です。しかもゴーリーの絵付き。
いかにも、な怪談から館モノや不条理なものまで。
私的には不条理きわまるハーヴィの「八月の炎暑」とかコリンズの「夢の女」、正攻法で怖いブラム・ストーカーの「判事の家」などがよかったです。ドラキュラで有名すぎるブラム・ストーカーのほかの短篇とか読みたくなったり。
古典的で格調高い作品に普通に不気味なゴーリーの絵がセットになっていて、そこがミソですな。ちょっとづつ読むのがおすすめー。
憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談
ディケンズ

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『香水―ある人殺しの物語』パトリック・ジュースキント―――本屋で頼まれ物のついでで映画化だとかで手に取って見たら何気にめちゃ面白かった。
舞台はフランスだけど、ドイツ文学。
香水の作り方や色々場面の細かーい描写やいかにワクドキな場面でも理路整然としてる所が大変ドイツ文学らしい(笑)。
めちゃくちゃ鼻の聞く、全く体臭のない男が生まれて事件を起こして死ぬまでの一代記ですが、さほど長くないのでさくさく読めたり。
でも、全編、においで事が進んでいくのでこれを映画化…?どうすんだろう?とかいう疑問も無きにしも非ずです。
それにかなりグロテスクでラストとか***なのにどーすんだ的不安も。
あとフランス革命のあたりのパリってマジで汚かったんだな…と。
潔癖症の人は読まないほうがいいかも?
私的には匂いを求めて若い女性をターゲットに事件を起こすあたりだけでもミステリ小説として充分面白いと思うのですが。
ちょっと前半長い。
でも引き込まれます。
香水―ある人殺しの物語香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント Patrick S¨uskind 池内 紀

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『空ばかり見ていた』吉田篤弘―――クラフト・エヴィング商会の吉田篤弘氏。すっかり小説家として貫禄が出てきちゃいました。
お店を待たない放浪の床屋、ホクトさん。彼を巡る人々の12のものがたり。
大した事は起こりません。
ですが何かが変わるのです。
不思議な何かと、過去と夢想と現実のまじりあった世界。
そういえば昔放浪の○○って憧れたなあ、とか・・・・・・。
ゆっくりしたい時、ほっこりしたい時、ぺらりとめくって一編を大切に読みたいなあと思う小説。
空ばかり見ていた空ばかり見ていた
吉田 篤弘

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今日の一曲:くるり「五月の海」
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