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和井ですコンバンワ。
どうも体調がすぐれません。
というか、もう横になろうが縦になろうがどうしようもなくしんどい時は諦めがつくんですがただ、「体調がすぐれなくて起きてるとツライ」程度ではなんか、こう、何か無駄に過ぎ去ってるような気がしてもったいない気になっちゃうんですよ…貧乏性。


では、100冊の二回目をお届けしたいと思います。
最後までよろしくお付き合いくださいませ。

11・堀田善衛「美しきもの見し人は」
美しきもの見し人は
美しきもの見し人は

私をラテンの混沌世界の虜にさせてくれた張本人でいらっしゃり、偉大な知の巨人。
ものすごーく膨大な書がいっぱいあるのですがこれにしました。
絵画について、ちょっとづつコラム的に取り上げててて、おもしろい。
この本でベラスケスにハマった。

12・梶井基次郎「檸檬」
梶井基次郎全集 全1巻
多分私が生涯に一冊だけ、選べって言われたらこの本。
それくらい心酔してます。
私の持ってるのは新潮文庫版と岩波版ですが。
「城のある町にて」とかがとても好きです。
「櫻の樹の下には」で日本で始めて死体がどうのゆうたひと。
京都の丸善がなくなった時には本気で落ち込んだ位私の精神形成に影響を及ぼして今も及ぼし続けててこれからも及ぼすだろうお方であります。

13・坂口安吾「桜の森の満開の下」
桜の森の満開の下
エッセーばっかり有名で無頼っぽいイメージばかり先行していたのでこういうの書くんだーと感心したもの。ヘタレ万歳(えー)。
出会いが強烈だった。何故なら本屋の手書きポップで『墜落論』って書いてあった(堕落論のことだと思われる)。
京都の学生さん向けな本屋さんであったので月ごとにこういう名作ものをプッシュしてたのですね。
その後、その本屋ではおすすめポップに『入間失格』って書いてあった。大丈夫か。

14・白川静「漢字百話」
漢字百話
去年、惜しまれながらも亡くなった巨人白川静大先生の書。
これが一番入りやすいと思われ。
これだけの情報量をこれだけの本に収めてしまう手際からどれだけの方であったかが伺われます。

15・松岡正剛「花鳥風月の科学」
花鳥風月の科学
松岡正剛は「千夜千冊」とかで有名ですがこれまた知の巨人でしょうなあ。私なんか百冊で首絞めとか言ってるのにこの人は千冊だぜ!しかも2回!(千夜千冊はwebでも読めます)。
日本の文化の原風景を科学的に解明しちゃってたり、兎に角これ読むと日本に詳しくなれて目からウロコがバラバラ落ちる、すっげえ本です。
つか、日本人なら読んどけ。みたいな。俺たちはイレブンじゃない、日本人だ!(違)。
「ルナティックス」「空海の夢」とかも好き。

16・山尾悠子「山尾悠子集成」
山尾悠子作品集成
もう漂うイメージの独特さはファンタジーなどと言うものに収まらない天才ファンタジスト。というか、こういう人を天才って言うんだろうなあ。
あまりのイマジネーションに三一書房版「夢の棲む街・遠近法」を読んだ14歳の私はイメージ群に押されてノイローゼ気味になった程。
凄すぎるのに、寡作で更にほとんど絶版なもんで今山尾悠子の本で手に入るのってこれと「ラピスラズリ」「白い果実」くらいじゃなかろうか。
紡ぎだす言葉に山尾女史の飛びぬけたイマジネーションがちゃんと附いていっているのだ。凄すぎる。
美しい文章ですが内容的には美しくはないんですよ。どっちかってえとエグいくらいで。
全体に漂うのは空虚であり、破滅の予感であり、乾いたユーモアであり、この人の作品を変に分解しようとか思ったら並の脳みそではついていけなくなるんでやんないほうがいいんだろうなって感じで、字面で美術館を見てない人に説明できないのと同じ効果をこともあろうに文章でやっちゃう人です。
ただし、半端なく高くてとんでもなく分厚いので図書館等で借りて読むことをおすすめしますよ。いちまんえん…。

17・村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉
ノルウェイの森とか鼠四部作とかアフターダークとか海辺のカフカとか凄いし面白いしいっぱいあるけど、私は村上ワールドではこれが一番好きなんですよー。
変な生き物とか変な世界とか変な人とか村上ワールドなのは変わんないんだけど一番好き。

18・堀江敏幸「河岸忘日抄」
河岸忘日抄
堀江敏幸氏はフランス文学者にして現代日本文学を代表する作家だと和井は思っとります。
エッセイもすごくいいのだけれど、これは小説。
でもオチとかあまんりない。凄く淡々と進んで淡々と終わる。
フランスの河岸に停泊するボートに住む主人公の日常がずうっと不思議な手触りで進んでいく。
何度も読み返したくなるタイプの本。

19・保坂和志「季節の記憶」
季節の記憶
これもまた淡々と進んで何度も読み返すタイプの本。
続編「もうひとつの季節」はそれなりに起承転結あるんだけども、こちらは本と淡々と進んでいく。
保坂氏の本は登場人物のお喋りがかなり好き。

20・梨木香歩「家守綺譚」
家守綺譚
この本で梨木女史への見方が変わったと言っても過言ではないと思う。
今まで梨木女史の児童文学はなかなか入り込めなかったのだけれど、これは結構すっと入れた。
100年ほど前の日本の(多分)京都。
物書きの綿貫と季節の植物と死んだ友人と狸やらあやかしとの時間が淡々と流れるさまが美しい。
これが気に入ったなら是非、姉妹編といえる「村田エフェンディ滞土録」を読んでほしいのですよ。
「~滞土録」のラストは戦争で離れ離れになってしまったりかなり悲しくて鸚鵡のシーンではボロ泣きしていまうのですがラストの綿貫とその周りの変わらなさに救われます。
しかしこれ、うすい本だとはいえ安いなー。



今日の一曲:PE'Z「ハナフブキ~花魁道中罷り通る~」
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