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こんばんはー。和井です。
↑は凄く久しぶりにフリクリを見たの。ハルハラハル子(ハルハ・ラハル)のセリフ。
当時すっごく好きやってん。
未だにハイブリッド・レインボウは心のテーマソングやねん。


それでは、ここんとこ読んで感銘を受けた(受けたのかどうかは不明ですが)本でも。


『わたしを離さないで』―――カズオ・イシグロ
わたしを離さないで
私はこれが初イシグロだったんですが、色んな意味で本という媒体にしかできない事にここまでの感銘を受けられる事に感謝しました。
これはSFに分類されるのでしょうか?
淡々と綴られる一人称の、子供時代から現在までの一人の女性の半生に少しづつ挿入される意味不明の単語と生活の違和感があくまでも感情を徹底的に押さえられた丁寧な文体だからこそ余計に立ち上ってきます。
へールシャムとはなんなのか?彼ら、彼女らと切り離せない介護人と提供者とはなんなのか?彼らを包む閉じられた世界の正体とは何なのか?
それは、もう読んでみてくださいとしか言いようがないのですが、ある意味余りにも残酷で余りにも悲しい結末に、涙を禁じ得ません。というか、私涙脆いんですけどねー。
只生きるしかない彼女らの生き様に人間としての倫理と品性を徹底して問われるような、冷水を浴びせられるような気がするラストでした。
私は現在の最先端医学に生かされている存在なので余計に彼らに「生きたい、とはどういう事か?」と聞かれでもしたら答えられる自信がありません。
私が連想したのがアインシュタイン初めとする科学者たちが宇宙ってなんだろう?って考えて、考えて、理論を打ち立てて、最終的に彼らの理論が正しかった事が証明されたのがヒロシマナガサキだった事は、科学者はどう思ったんだろうって事でした。アレは本当に皮肉で、人間の本質って感じがする。実際冷戦が科学の進歩を飛躍的に進めたしね(その証拠にアメリカは現在科学分野で割と後手に回ってる)。
とにかく考えさせられます。そして泣かされます。
現在代表作『日の名残り』を…読もうかと思ってます。いやね、手元にはあるの!ちょっとしか読んでないの!


『ゴールデンスランバー』―――伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー
はっきり言いましょう。これは今までの伊坂作品の中で最高傑作です。
あくまでも緻密に、一つ一つの伏線が巧妙に、組み立てられ回収され、最後に一つの絵になって行く様や登場人物の視点がどんどん変わる事で全体の絵を少しずつ見せていくのは伊坂作品の特徴なのですが、完成度、成熟度ともに今までの比ではないですね。
ケネディ暗殺事件をモチーフに、日本で首相が暗殺されて国家レベルで濡れ衣を着せられた男、青柳の逃走と結末。
しかし本当に伏線とか小物がめちゃくちゃうまいです。
私仙台行った事無いんですけど、仙台行った事ある人または住んでる人ならもっと臨場感溢れて読めるんじゃないかな。
私はエピローグで完全K.O.でしたよ。蝶・感動。
これはほんと、ネタバレ厳禁なんですけど、ラストに「たいへんよくできました」のスタンプのシーンは染みいりましたもん。
全体構想としては事件のはじまり(すべての始まり)→事件の視聴者(視聴者視点)→事件から20年後(20年後に事件を見のジャーナリストのレポート)→事件(基本・青柳視点)→事件から3ヶ月後(全てが終わって)と進みます。
交錯する登場人物が追う者、追われる者、第三者と繋がっていく事によってとにかくページをめくり始めたら止まりません。ので、時間を取って、または無理にでも明けて休日に読む事をおすすめします。
でも、私的には敢えて真犯人を特定せず、ラストで見せて後は読者に、的な作り好きなんですけど好き嫌い別れますよね。何でだろ。
この作品で顕著なのはマスコミの怖さと警察や国家レベルの権力の恐ろしさ。
まあ、私実際窃盗とかストーカーとか変質者とか放火とか色々あったけど警察が助けてくれた事は一度たりとも無かったですからね。
伊坂作品特有のキャラクターの妙もどんどん出てます。私はキルオ(三浦)と病院のあやしいおっさん(笑)が好きでした。
とにかく、素晴しいエンターテイメントです。ありがとうございました。

『有頂天家族』―――森見登美彦
有頂天家族
あんまり紹介する必要もなさそうな今をときめく小説界のトップランナー・森見登美彦の毛深い作品(森見さん曰く)。
皆さん沢山レビューとか書いてらっしゃるし別に要らないかと思うんですがここはやはり太陽の塔からの森見ファンとして触れておきたい。
大体、ですよ。誰が狸を主人公にして主に狸(時々天狗)しか出てこない小説を書こうと思いますか!?素晴しい!ブラボー!
で、中身は当然面白いですよ。偉大な狸の父と4人の駄目息子(勿論狸)。そんな兄弟の中の一番の面白がりと言うか悪ノリな矢三郎視点で話は進みます。
もうもう、選ぶ言葉が面白すぎるぜ。最高。
そんで、狸鍋を食う金曜倶楽部vs駄目息子たちなラストな訳なんですが、基本、脱力。
でも最高。
金曜倶楽部のドンなあの金貸しって、もしかしなくても、『夜は短し~』の李白さんだよね…?
必要もない阿呆の嵐(褒めてます)脱力のスペクタクル(褒めてます)は正に、アニメで見たい!モノノ怪くらいのクオリティで!もやしもん並のクオリティで!ProductionI.G.あたりに!
これ読んで、「家族って、いいなあ…でも人間でお願いします」って思いました。

『パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ』―――ミチオ・カク
パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ
ラストは正に科学!そしてスペクタクル!な感じで〆めたいと!
これはマジで面白い!わかりやすい!
凄すぎるよ、多次元って言われて解る一般人ってあんまいないと思うけどこれなら絶対解ります。
私これ読んでポール・アンダースンの『ダウ・ゼロ』のしくみがやっと解ったから。
超ひも理論をM理論として~ってかんじなので「ん?素粒子の話?」とか思うんですがBAD、これは宇宙の超空間の話なのです!
まあ、素粒子も宇宙の構成要素だし宇宙ですが。
マルチバース(多宇宙)という考え方からまずぶっ飛びますね。宇宙がまるでサボテンのように子吹きしてるなんて。
今の宇宙から別の宇宙への脱出や、ワームホールやブラックホールの現実利用法なんて、完全SFな話なのにこれは現実なんだよね。凄すぎ。
きっと数式を使って説明されたらすげー難しい話なんだろうけどこの人たとえ話がうまいのです。SFファンは読むべき。絶対面白い。
しかしそれはともかく、つくづくキリスト教圏の科学者って神に縛られるのねーって思った。
あるものをあるがままでは駄目なんでしょうか。



今日の一曲:knotlamp 「A Star Tribe」
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