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めっちゃ寒いわー。
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2月の本レビューを。

ひと月に1回か2回はほんれびゅ、CDれびゅしたいわー。
映画れびゅは割とコマメにしてるけど。


『虐殺器官』―――伊藤 計劃
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
2007年は本当にSF豊作の年でした。
で、コレ。
面白かったです。ハヤカワJシリーズは本当に面白いね。ハズレがない。
ゲーム的感覚が抜けきらない気もしましたが、それがこの作品のキモなのかも。
近未来、アメリカの特殊工作員(暗殺専門)たちが増え続ける内戦・紛争に送り込ませるとそこには必ず謎の人物『ジョン・ポール』なる人物の姿がある。
最初はアイコンとしてのジョン・ポールを追いかけるのと、大国の大義の下にある一種の不気味さを漂わせ、次に本書のタイトルでもある『虐殺器官』とは何か?と言う風に話が進んでいくのですが…。
巧いですね。
がっちがちのSFで、脳の内部器官としての人間の生存と虐殺の位置づけ方が面白い。
ただ、やっぱこなれてないなー。もっと、するする読めたらもっともっと面白くなるだろうに。
これからが楽しみな作家さんです。
作者さんのブログはこちら


『日の名残り』―――カズオ・イシグロ
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
『わたしを離さないで』でめちゃ感動してこっちを手に取ったのです。
とあるイギリスのお屋敷の執事さんが新しくお屋敷を買い取ったアメリカ人の金持ちに休暇を貰って旅に出る。
そして、昔、屋敷が、ひいてはイギリスの華やかなりし頃の回想と執事の青春。
なんですが。なんですが。
執事好き、そして漫画『エマ』が好きな人は絶対読むべき小説です。
いやねえ、もうねえ、良い執事の条件について考えてみたりとかするんだけど、もうそれはタイトル通りの「日の名残り」なのね。
読み終わるとタイトルの意味が深深としますよ。
カズオ・イシグロは心理描写が本当に巧いね。
イギリス人て…とか思うんですけど、やっぱスゲーって思います。


『鹿男あをによし』―――万城目学
鹿男あをによし
ドラマで有名ですけど原作の方が面白いです。
マキメさんはモリミーと違う意味でテンポが良くて文章が面白いんだもん。
ドラマがあるからあらすじはいいかとか思うんでいきなり感想。
ファンタジー小説+ユーモア小説+ミステリ風味+人間の成長物語でこれぞエンタメ!って感じです。
いや、ほんと王道よ?ジャンプに載ってもいいくらい。
でもこの奇想天外さがたまらない。
そして読み出すと止まれない。
ポイントポイントの押さえ方が巧いのね。挿話とかが、うまーく入るんだ。
伏線と言うほどでなくても後で「あー」みたいな。
伏線じゃなくて味の素というかゆず胡椒というか…。
とりあえずとんでもなく面白いので『鴨川ホルモー』と『ホルモー六景』読んで来まーす。


『不確定世界の探偵物語』―――鏡明
不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫 か 2-1)
私は面白いと思ったんだけどレビューみるとボロカスだな…あっるぇー?
創元の復刊シリーズのやつ。ハヤカワSFマガジンとか読んでると結構出てくるビックネームのひとですがこの人全然本出してないなあ。評論集とか出したら売れそうだけど、まあ、日本でSFって所詮日陰者ってことかい。
本書は、遠未来、タイムマシンの発明によって事象が全く一定しなくなった世界で探偵をする男の話。
タイムマシンを所有している人間が只一人で、そいつが実質世界の支配者になっていること、事象が常に流動して町が一瞬でなくなったり人が入れ替わったりしちゃう世界でなんで探偵。
みたいな。
連作集ながら、全体が一つの流れになります。
かなり昔の話なので文体がちょっと古いのが引っかかりかな。
ダシール・ハメットとかロス・マクドナルドとかレイモンド・チャンドラーとか松田優作とかそんな感じで純粋にテレビドラマっぽく楽しむといいと思う。


今日の一曲:クラムボン「Epilog」
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