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氷室冴子さんがお亡くなりになられました。
私の少女時代は「なんて素敵にジャパネスク」初め、氷室先生で染められていて…って、いやトシがバレるけどー。
ご冥福心よりお祈り申し上げます。


さて、5月はお休みしてしまいましたが久々に本れびゅしたいと思います。


『華氏四五一度』―――レイ・ブラッドベリ
華氏四五一度 (ハヤカワ文庫 NV 106)
華氏四五一度 (ハヤカワ文庫 NV 106)
新刊じゃないけど、某図書館戦争とかが私の周りで妙に人気なので原点なコレ。
私はブラッドベリはどれもこれも大好きで、火星年代記や一族シリーズなんてもう聖典で御座いますが、これはやはり傑作ですよ。
華氏451度は紙が発火する時の温度だそうでこれを元にマイケル・ムーアが映画「華氏911」を作ったのは余りにも有名な話ですね。
図書館戦争は“守る側”の話だけど、これは焚書にする側のはなし。
主人公は書物が禁じられている世界で、書籍(や美術、レコード)を燃やすことを仕事にしていながら、自分の仕事に疑問を持ち、ついには追われる身となります。
主人公と対話する少女クラリスや、逃亡の果てに出会った人々など、この本は『対話』は凄く重要な役割を果たしているんですよね。
ラストは賛否両論あると思うんですけど、私はアリだと思います。
因みに映画『リベリオン』はガンアクション以外は凄くつまんなかったんです(えー)。フランソワ・トリュフォーの映画化の方を強くおすすめします。


『進化の設計者』―――林譲治
進化の設計者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
久々に読んだ国産SF。
あくまでも純粋にエンタメとして面白かったです。ツッコミどころは多々あれど、スピード感とノリを大事にするタイプの本だと思うんで。
まあ林先生の本って大体そうですけどねー。
兎に角出てくる女性がオトコマエでキャラが立ってるんですよ!
そして猫たちが重要な役割を果たします…が、猫嫌いの人が読むと3日は悪夢にうなされること請け合い(えー)。
ユビキタス社会が発達し、ネットワークインフラが完全整備されている近未来が舞台。ネットワーク社会の弱みと社会の中で弱者(マイノリティー)がどう生きていくか、をテーマにしているため、この中での悪役“ユーレカ”についてはもう少し突っ込んで描いて欲しかったですね。
また、海洋SFでもあるので、海の描写や巨大船舶の社会など、目新しさが面白かったです。
日本含め、東南アジアの列島国家は正にこれから海洋国家として海をどう活用するのか、どう付き合うのかが現実世界でも問題化していくと思います。
結構考えさせられます。


『燃えるスカートの少女』―――エイミー・ベンダー
燃えるスカートの少女 (角川文庫 ヘ 14-1)
文庫化したので読んでみました。
おおおう、今までこれを読まなかったとは私もヤキが回ったものだー!
ショートショートと言っていいくらいの掌編集。
不思議でメタフィジカル的な世界ばかり描いているのに、人の心にぴったりと寄り添う感じが女性作家ならではでしょうか。
全体的に寂寥感漂うのですが、すごくつらいんだけど、優しい。
そんな感じの掌編集でした。
中では壊すことしか出来ない炎の手を持つ少女と癒すことしかできない氷の手を持つ少女の話「癒す人」が良かったです。あと、表題作「燃えるスカートの少女」は初恋の苦しさみたいな感じが良かったなあ。
イタロ・カルヴィーノ好きな人は是非。


『田舎の刑事の趣味とお仕事』―――滝田 務雄
田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)
いやー、これは面白かった!
ミステリ・フロンティアは良いです。良作揃ってます。
新人とは思えない出来の良さ、テンポの良さ。
主人公の黒川鈴木の趣味=ネットゲーム、お仕事=田舎の刑事。
キャラが立ちまくりでツッコミに見えてボケで有能だけど変人の黒川、完全ボケ部下の白石、ツッコミの赤木、そして黒幕?(爆)黒川の奥さん。
短篇集で読みやすいです。
事件そのものは結構ディープで暗くなりがちな話ですけどキャラのあまりの濃さに薄れてしまっています。
軽く読んで笑いたい人には是非おすすめー。



今日の一曲:スネオヘアー「スプリット」
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