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こんばんみ。
和井八凪で御座います。猫を洗わなくてはいけません。
何故なら和井、ちょっとハウスダストアレルギー復活しちゃって、猫たちは床にごろごろ寝てるんだもの。
超チキンハートのすばるんがなんか満一才を目前にえらいどっしりした正にお猫様!になりアレー?と思っています。こいつ来た時は灰色だったのに大きくなったら真っ黒になったしメタモルフォーゼの多いヤツめ。

遅くなりもうしましたが読書レビュー後編で御座いまする。
全部書くとえらいことなるから良かったののピックアップで。

「おそろし」―――――宮部みゆき
おそろし 三島屋変調百物語事始
私宮部さんの江戸物凄く好きなんですよ。
これは作家20周年+最新作と言うことで期待してました。
期待は裏切られなかった!
最初、百物語と言うくらいだから一話完結モノなのかな、って思ってたんですけど、百物語の枠を借りた人間の物語だったんですね。
今までの江戸モノと違う所は主人公が美貌で大人の女性な所。(いや、今の時代に照らし合わせると十分少女ですが当時に合わせるともう大人)
宮部さんの作品で女性主人公で美貌っていうとクロスファイアくらいじゃないですかね。
ある事件のせいで完全に心を閉ざし、人を恐れるようになった女性おちかを中心に、物語は展開し、怪異でありながら人間の業にテーマを据えています。
凄く重いんですが、その辺は宮部さんお得意の周囲のキャラクター造形で上手く鬱モノを回避してます。重さで言えば模倣犯あたりくらい重い。
「話を聞く」という行為で見下すのでもなく、比べるのでもなく、ただ成長していくおちかとそれを見守る三島屋夫妻が凄く良い味出してました。
語られる怪異は本当に怖くて、そしておちかに起こった出来事は当時の時代背景を考えれば誰が悪いわけでもなくただただやりきれなくて、でもそれをどこかで乗り越えなきゃいけなくて。
クライマックス、すべての怪異が収束する“屋敷”と“屋敷”を守り人間の業を「商品」と言いきる家守のキャラクターが凄く怖くてすごい良かったです。
私館モノ好きなんですよ…ホラーでもミステリーでも。
なんかこれ続編の香りがしますので(笑)、続編期待してます。


「高い城の男」――――――フィリップ・K・ディック
高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)
高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)
いっぺんは読まなきゃなーって思いながら何か読むのに体力がいりそうで積ん読化してて病院に持って行って読もう!って思ったら積ん読が長すぎて紛失してて、仕方なく買い直ししました(笑)。
今では時代SFの定番となった「WW2でもし枢軸国側が勝利していたら」という設定のアメリカの話。
様々なキャラクターにスポットを当て、同時進行していくいわいる群像劇方式をとり、彼らを繋ぐのが現実世界(読み手側の)をなぞった作中では発禁となっている小説とその作者。
そして作中現実は枢軸国、特にドイツと日本の対立=核の使用へと転がり落ちていく…。
非常にディックjらしい、「現実/非現実」「真/贋」の対比をとって、そしてその境界線は非常に曖昧に書かれるのですが、気になるのが作中の醜さと私たちの住む戦後の現実の醜さが余り変わらないこと。
パワーバランスが変わろうが変わるまいが人間の愚かさは変わらない。
下手にSFと身構えるより現代風刺小説(っていうの?かな?)と思って読んだ方がいいかもしれません。体力いるけど(笑)。
しかし…、ディックは頑張って中国と日本の文化を勉強したと思うんだ。でも…中国文化と日本文化、完全にまざっとる。
そんでさ、せめてさ、日本人の名前くらい調べて書こうな(笑)。まあ、当時を考えたら仕方ないけどさ。っていうかこれ書かれた当時考えたら凄いよな。全然変わってないもんな。
救われないな。


「アリアドニの遁走曲」―――――コニー・ウィリス/シンシア・フェリス
アリアドニの遁走曲(フーガ) (ハヤカワ文庫SF)
アリアドニの遁走曲(フーガ) (ハヤカワ文庫SF)
マジでコニー・ウィリス来てるんですよ。「航路」読み始めました。
最新作「マーブル・アーチの風」が出たばかりで死ぬ程楽しみです。
早川のプラチナ・ジャンタジイ、ハズレがないから。
それはそうと、これはウィリスは「ティーンエイジャー向け」として書いたらしいですがすげー、重いですけど。えー、みたいな。
表題にもなっている主人公の少女の名前からわかるようにギリシャ神話をなぞりながら物語は進行していきます。
主人公の少女アリアドニは戦争が起こり、疎開先に預けられて研究者でありながら疎開先の子供達の中で最年長であるせいで苦労しており、そんなある日、母の友人を名乗る謎の女が疎開先に現れる。
疎開先が厭になっていたことと実家の会社の父と母が心配な余り、アリアドニは元の家に戻ってしまいます…が、そこで国家ぐるみの陰謀に巻き込まれ…。
最初はティーンエイジャーの少女の冒険譚と思っていたらどんどん事態がハードになっていきます。
ウィリスのキャラはみんなそうなんですが、兎に角全員キャラが強烈なので読み始めるとやめられねえ!とまらねえ!
バイオ技術を巡る話なんですけど、こういうのは可能なんか?と思いつつでも止められないし。
兎に角アリアドニかわいー。そして敵方キャラ、自分の信念に基づいて行動してるのはわかるんだけどえげつねー。




今日の一曲:the pillows「アナザーモーニング」
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