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こんばんは、和井です。
いやー、いまクラフトエヴィング商會で有名な吉田篤弘さんの「それからはスープのことばかり考えて暮らした」を読んでたんですけども、なにぶんコレ架空の小さな懐かしい感じの町のサンドイッチ屋が舞台なんですよー。
で、ここに出てくるサンドイッチがまた旨そうで旨そうで、無性にサンドイッチを食べたくなった私は自転車を飛ばして近所のサンドイッチ屋サンドイッチを買いに行って来ました。
ウチの近所の店もご夫婦でやってるサンドイッチだけの小さな店なんですけどコレがまた絶品なばかりに旨いんです。
ツナサンドはたっぷりのオニオンスライスが挟まれてて黒胡椒の香りが豊かで、ハムチーズサンドはレタスたっぷりのしゃきしゃき感とハムの香りとチェダーチーズの味わいがたまらなく、カツサンドはトンカツソースは使わないでぴりっとスパイスの効いたトマトソースが塗ってあり、このソースがカツの甘みを際だたせます。サラダサンドはカボチャとジャガイモの2種類。敢えてしっかりつぶさすに舌の上にカボチャやおじゃがのつぶつぶ感が残るのが美味いです。
パンがまたしっとり重めのパンで噛みしめるとほのかな甘みが漂ってくる絶品。
総菜系サンドイッチだけでなく、フルーツサンドもとっても美味しくてしっかりめのクリームがパンにマッチしていてそれでいて中に挟んであるイチゴやキウイの邪魔をしないのです!!
どうだ!美味そうだろう!!
満足しました。


では前置き長くなりましたがほんれびゅー。

『航路』上・下―――――コニー・ウィリス
航路(上)航路(下)
まさに大作。止められない止まらない。分厚いけど、読んじゃいます。
臨死体験というテーマをSF的にどう扱うか、と言う難しい事をさらりとかつアクロバットにこなしてしまうのはウィリスならでは。
SFというジャンルでありながらコレは一大エンターテイメントであり、かつ、「人は極限状態に陥った時にどう行動できるか?」というウィリスお得意のテーマであり、そしてまた「生死とは何か、人生とは何か」まで問いかける素晴しい作品だと思います。
しかも、「そうくるか!」と思わず膝をたたいてしまう”答え”。
臨死体験を科学的に解明しようとする2人の医者・ジョアンナとリチャードのでこぼこコンビがまた良くて、ジョアンナの親友であるER勤務の女性看護師や心臓に欠陥があり、何度も死にかけながら実に現実的で災害マニアな女の子など、キャラクターもすっごいいです。
特にこの女の子とジョアンナのエピソードは泣けます。少なくとも私は号泣しました。
あちらへ行く為の”航路”(原題ではPASSAGE=連絡通路ですけど)は決して終わりのない物であると示された気がします。


『ライト』―――――M・ジョン・ハリスン
ライト
これ、私は好きだったんですけど、SFファンはどうなんだろう……。っていうか好きな人は好きだけど分かんない人は何が面白いのかさっぱりわかない的な…。
このアッパー系な感じは『ゴーレム100』的な感じで私は好きでした。
始まりは事象の地平を持たない宇宙特異点”ケファフチ宙域”とそれに関わる謎の文明。
そして登場人物は量子コンピューターのブレイクスルーを迎えようとしながら女を殺し続けるシリアルキラーの科学者のサスペンスホラーと、その400年後、船に同化している海賊船の女船長のスペースオペラ、そしてどうもその女船長と関わりのありそうなバーチャルネットジャンキーの男のスラップスティックなサイバーパンク。
それらが平行して語られる中で現れる黒猫と白猫。
先ず言いましょう。お話は決着はしませんですが収束はするのです。
だんだん糸が繋がる快感と加速するストーリー。『2001年宇宙の旅』を楽しめた人なら絶対面白いです。


『パワー 西のはての年代記Ⅲ』―――――アーシュラ・K・ル・グウィン
パワー (西のはての年代記 3)
完結です。もう少しこの世界を見てみたい気もしますが完結です。
この巻の主人公・少年ガヴィアは軍事国家の奴隷です。そんな彼が過去を振り返りながら書き記す形で物語は進みます。
ガヴィアは”ヴィジョン”と言う特殊な能力を持ちながらそれをひた隠しにして生きています。
ラストは今までの2巻とはかなり色合いが違います。
支配者と支配される者、暴力と隷属、権力と差別…この社会の歪みの縮図を見せつけられているような気がします。一応児童小説なのでその辺はぼかして書いてありますがかなりキツイ女性への性暴力の実態までも登場します。
ですが、それでいて冒険小説としての楽しみをもち、異民族であり、かつ奴隷として高い教育をされ、故郷にも戻れないかも知れないガヴィアが自分の居場所を求める為の旅をしっかりと描ききっているのは正にル・ウグィンの筆力あってこそ。
そして、ラストにはちゃんとカスプロ、グライ、メマーも登場します。メマーは美しい女性に成長しています。
ラストの用意された救いと解決されない問題はまた、私たちの生きる世界の問題そのものでもあるのでしょう。
完結とは銘打たれていますが、番外編などまだまだ読みたい、この世界のことを知ってみたい、そんな気もするのです。



今日の一曲:クラムボン「id」
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