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ども、和井です。
寒くなったり暑くなったり、アレルギーが悪くなっとるのでどーもつらいのですー><
基本粘膜から来るタイプなんですよね。
最近政府の医療費削減対策で薬事法が厳しくなって物凄く薬をもらいにくくなっているので急なアレルギーとか起こったらお手上げなので日々気を付けています。


さて、本れびゅです!奇しくも何故かSF特集になってしまいまいた…。

「新世界より」上・下―――――貴志祐介
新世界より 上新世界より 下
日本SF大賞受賞作だそうで。先月一気読みした代物なので非常にタイムリーでした。
貴志さんといえば超能力やら超常現象やらを扱いながら割と社会派なホラーを書いていたのでこういう大河的なファンタジーは新境地の様に感じます。
遠未来。”呪力”と呼ばれる超能力を誰もが持つようになった日本での話。
とある女性の覚え書きとしての一代記。
異様な生き物、既に別生命になった人間達などが理想郷のように生きている中での隠された血塗られた歴史とその先に作り出された新生命バケネズミとの戦い。
かなり生々しく、新しい世界の歪さや気持ち悪さや不安感が根底に流れる書き方は正に貴志作品の特徴ですね。
ラストのバケネズミの正体や万能のように見えて常に不安定な”超能力をもつ人間”の危険性などは割と現代社会の不安定さにも通じる怖さがあります。
主観として書かれている人間達が既にもう私たちの知る人間ではないために感情移入がしにくいのが難点ですが重厚でテンポの良い書き方で一気読みしてしまいます。
私は人間勢よりバケネズミの奇狼丸が凄く好きでした。
しかし分厚いな!!


〈廃園の天使シリーズ1〉「グラン・ヴァカンス」
〈〃2〉「ラギット・ガール」―――――飛浩隆

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
凄すぎるSFです。マジでこれが読めて良かったって思った。
仮想空間”数値海岸(コスタ・デル・ヌメロ)”を巡る一連の物語。長編は三部作、短編は2冊くらいになる予定らしい。
ゴシック小説の美しさとSF小説の端正さを持ち合わせる素晴しい文体と細部まで考え抜かれた構成。
「グラン~」は数値海岸の一つ〈夏の区界〉が大途絶と呼ばれる人が全く訪れなくなる現象が起こった千年のち、AI達が同じ日常を送っていた中でで蜘蛛によって引き起こされた一晩の戦いと恐怖と滅び、そしてそれによってもたらせられるものの物語。
これはやはりAIの個性と正体不明の恐怖が良すぎる。
奇しくも飛さん自身が後書きで仰っているように正統派SFは残酷で美しくなければいけないと思います。
「ラギット~」は短篇集。サイドストーリー集と言った方がいいかも。
現実サイドの物語と数値海岸サイドの番外編。
蜘蛛(ちちゅう)の王は何故生まれたのか?誰が仮想現実を作り上げたのか?そして襲い来る”恐怖”とはいったい何なのか?大途絶の背後には何があったのか?これは私も知りたくてAI達が生きているのだから誰かがコンピューターを動かし続けていなければいけない筈だから。
まあ、そういったことが語られます。
しかし短篇集とは思えない密度・情報量・構成。ミッシングリンクの順番に埋まっていく快感。
数値海岸が現実に、現実が数値海岸に、すべての話がリンクし謎が解かれ、続編が楽しみで楽しみで仕方なくなる作りなのです。
そして”恐怖”。
人間は醜さおぞましさとうつくしさを両方持っている生き物だけど、もし、エンターテイメントだけを追っておぞましさだけを十分発揮して、おぞましさだけを抽出したらどうなるのか…恐ろしさを美しさに昇華させた、これはSFで語られる『罪と罰』の話なのかも知れません。
兎に角続編が楽しみです。


「黒十字サナトリウム」―――――中里友香
黒十字サナトリウム
日本SF新人賞作品。
毎年楽しみにしてるんです。
これは吸血鬼と前時代とバロックをテーマにしていて「なんでこれSF?ていうかSF?」って思いながらでもまあ私吸血鬼もの大好きなんで読み進めてたんですけどラストであー!!てなりました。
マジでか!的な。これは是非読んで納得して欲しいんで明かしませんが、キリスト教と哲学と吸血鬼というキーワードを使ってこういう結論を出しちゃったか的な(実はもう一つ、このサナトリウムのある蓬ヶ原もキーワードなんですけどネタバレなんで書けません)。
しかしこーゆーののSFとしてアリなんですね。いいなあ。可能性が広がるよー。
しかしやっぱこの小説の白眉はその美しさでしょう。これもまた、残酷で美しい。
「ポーの一族」的な美しさもあります。
表紙はアレですが(笑)中身は硬派な耽美SFなんで頑張って読んで下さいwwこの絵のとこは外せるんでwww
中里さんの次作が非常に楽しみです。



今日の一曲:within temptation 「angels」
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