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こんばんは、和井です。
深夜の海外ドラマの「BONES」にハマってしまいました。起きてられないので録画してるんですけどCSIといい、こういうの好きみたいです私。

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「あったかいねん。どかへんねん」
パン種を保温している所に寝ている猫。
横にあるトイレットペーパーは母上の鼻炎用。


さてさて、ほんれびゅ!です。

「終わりの街の終わり」―――――ゲヴィン・ブロックマイヤー
終わりの街の終わり
死んだ人間が一時的にゆく終わりの街の物語とパンデミックによる人類の終末と一人の女性の物語。
アフリカの生死観に題材をとったこの静かな死についての物語はあくまで静かに始まり静かに終わる。
ある時終わりの街から人が消え始め、生きるものの世界ではまばたきと呼ばれる謎のウイルスで人が死に絶える。この物語の間をつなぐのはローラという一人の女性科学者。
敷かし彼女もまた南極で一人取り残され、死の瀬戸際にある。
終わりの街で聞こえ続ける鼓動と終わりの街の人々と終焉とローラ。
彼らにどういうつながりがあるのか、またあったのか、それは最後まで明かされませんが、人の命は生きている人間の記憶から消え去った時に真実終わるという世界観は好きです。
とてつもないスペクタクルものの小説になりそうな題材を使ってあくまでも人を描き続けるこの話を読むと生死というもの、人が生きると言うことはとてつもない苦難でそして静かなものであると感じました。



「本泥棒」―――――マークース・ズーサック
本泥棒
この本は読みたくて、そしてchunさんに貸していただいたのですー。
結構分厚い本ですが私は一気に一日で読んでしまいました。で、もう一度あとでゆっくり読みましたけども。
死神が語るナチスドイツ下での一人の少女リーゼルとその周りの人々の物語。
死神が最初に3つの場面をピックアップし、それぞれにこの本のもう一つのテーマとも言うべき”色”をつけて語り、そして物語が始まる場面が好きです。
孤児の少女リーゼル、彼女が何故孤児になり本泥棒となったのか。そして彼女たちの周りの人々。そして終わり。
死神が語る物語は絶望に満ちながら力(愛と言い換えてもいいかも)に満ちていてラストの方は号泣しながら読みました。
この本のもう一つのテーマ、それは言葉の力です。良くも、悪くも。
言葉が持つ力で人は生きも死にもする、その力を彼女たちの周りで語られていきます。
辛いのにユニークな場面もあって、ドキドキするのに死神が人間くさくて可愛い、リーゼルも養父母も好きでしたが死神が凄く好きになる話。
もともとズーサックは児童小説を書いていた人だそうで、キャラクターの個性付けや場面の引き込み方がとても巧いので読んでいて苦になりません。



「未見坂」―――――堀江敏幸
未見坂
待ちこがれた堀江敏幸先生の単行本。
「雪沼とその周辺」の続編というか「その周辺」の更に周辺の人々の物語の短篇集。
ある少し事情のある家の少年だったり、ある主婦だったり、ある古い商店の主だったり、様々な人のある”時”を切り取った瞬間。
あまり起伏のない静かさと人の感情の動きをとらえる細やかさは堀江先生の特色ですが、更に場面の動きや風景が加わった感じ。
面白いのは語り部がこどもと大人の時では作品の中に流れる時間が違うことで、狙って書いているのなら(書いてるんでしょうけど)凄いな、と。
なんでもないひとことひとことが胸に残って、じんわりと響く言葉が素敵でした。
私は「トンネルのおじさん」のおじさんが凄く好きでした。
前の二冊に比べると格段にシンプルなんですけどそのシンプルさがとてもいい小説です。




今日の一曲:クラムボン「あい の ひびき」
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