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2010.02.28 ほんれびゅ。
こんばんは、和井です。


三陸地方のかた、津波大丈夫でしたか?
午後ずっとテレビに張り付いてたんですけどあ、そんなでもないかな?って思ってたら全然そんなことあったよ!怖いよ!
チリの方々、心配です・・・・・・・・。岡田外相はあんなこと言ってますが、日本は南米とは結構付き合いが深いのだから出来る限りのことはすべきです。
民間に丸投げは良くないです。
でも民主党政権の現時点で一番悪いところは基本丸投げの体制のような気が致しますDeath。

では、月末の本レビュー。



『アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風』―――――神林長平
アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風
前回も前々回も非常に微妙なところで終わったのですが、今回は、深井零だけでなく、リン・ジャクスンという”地球人”によって戦いの幕開けと希望の終わり方をしています。
10年ぶりの新作・・・・・・・ながら、前作2冊(雪風、グッドラック)読んでないといまいち分からない作りになっているのでお気をつけ下さいな。

さてさて、一作目で戦闘機の雪風以外とコミュニケーションのとれない深井零の、ジャムという脅威を通じての人間≦機械という距離を測りながらかつジャムだけでなく機械生命も交えた脅威を、二作目ではジャムを間に入れた人間と機械との対話とジャムに複製された世界と人間達による機械と人間と自己認識を描いてきた作品ですが。
今回は雪風自身の目線も含めた多重構造の群像劇となっている。

ずっと姿の見えない脅威として描かれてきたジャムと、そしてそれと戦う特殊戦部隊という形態を取ってきたこの作品、ですが今回、とうとうジャムがその脅威を顕しました。
そしてそれと戦う特殊戦と部外者ながら地球人代表として登場するジャーナリストのリン・ジャクスン。
彼らの視点も交えた群像劇っぽい内容になっています。
空中戦は少なくて、それより精神戦・情報戦ってかんじ?
ジャムも機械生命も人間もお互いがお互いを認識できていない。だからまずお互いを認識する。
ちょっと哲学・精神的な思想が入ってきてますが、一作目からするといやー、深井大尉の成長ぶりには涙がちょちょぎれます・・・・・。

いやはや、思い切り話が大きくなってきました・・・・・また10年後かしら(笑)。



『天地明察』―――――冲方丁
天地明察
いままでの冲方小説に比べるといい意味で裏表のない青春小説の味わいがありました。
ぬるぎゅっちょな悪役キャラと悪夢がでてこないっつう。
そりゃともかく。
私、寡聞にして渋川春海を存知上げなかったので今回が初めてでしたのですが、心地よい読後感の話でした。
でも冲方小説なので何度も挫折し、そして凄まじい精神描写はあるのですが。
この小説に出てくる方々、基本皆さんいい人達のなので・・・・。

で、一番以外に思ったのが、っていうかびっくりしたのが上方と江戸や会津若松との考え方の違いです。
基本的にあまりに違うので仰天しました。
いやー、ここまで違うと吃驚ですよー。
こちらでは暦だろうが帝だろうが将軍だろうが、絶対なものなどあり得ないし、こそに娯楽があれば楽しむけれどそれに生命を賭けたりはしません。
絶対なものなどあり得ないなかに算学を使って絶対を見いだそうというのがこの小説の醍醐味なのですが、ここまで”お上”が絶対視されていたことはスルーしていました・・・・・。私時代小説って娯楽小説派なもんで・・・・・。

でも実際大変だったと思うんですよね。京都の人も大阪の人も基本徳川あんまり好きじゃないから。
当時の人に江戸を、江戸で出来たものを認めさせるのは。
徳川が苦手と言うより徳川の作り上げたガッチガチの規則と警察システムが嫌いなのです、こちらの人は。
吝いことを何より嫌う、それが上方ですから。

しかし、渋川晴海の生涯を描きつつ、一生青春な晴海さん。それもまたいいと思います。


『SOSの猿』―――――伊坂幸太郎
SOSの猿
新聞小説、って事でどうなんだろう・・・・・。って思って読みました。
最初の「SOS」「孫悟空」と「エクソシスト」っていうキーワードがまずわかんねえー!と思いつつ、矢張り最後は一気読み。
この流れ、やっぱり引き込まれ片がすげーなあ、と。
引きこもりの青年と調査員五十嵐真と孫悟空の出会い、真夜中のコーラスグループ、人を助けたいエクソシスト(っぽいひと)遠藤。
どこからどこまでが現実なのか、そしてどこからが幻覚なのか、わかりずらいし、彼は本当に孫悟空なのか。
でも、「物語を考えることは救いになる」は至言だと思いました。
逆に、物語がなければこの世は悲惨すぎる。考えなければ辛すぎる。
でもそういう話だからこそ、伊坂小説には救いがあるんだな、と思いましたよ。
ぜひ五十嵐大介さんの漫画のほうも読みたい。
特集ページhttp://www.chuko.co.jp/special/sos/

因みに私、手元にある「あるキング」はまだ読んでません。おおー、積読がたまっていくー。



今日の一曲:All Ends「Pretty word」
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