上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ハズレ人生に拍車がかかりましたよ。
乱丁落丁にあうこと2回、郵便事故1回、ハガキを束で買ったら一枚完全に白かったり、色付きのめんが入っているはずのそうめんに私のだけ色が無かったり、ミックス玉のはずのお好み焼きに豚しか乗ってなかったり、たこ焼きにたこが入っていなかったこともありました。
しかし今日ソレは刷新された。
昼ごはんに食べようと袋を開けた味噌ラーメンに、調味料が入っていませんでした。
素で…素でラーメンを食えと…!!
メーカーさんに電話したら平謝りでした。

ことごとくハズレます。
ここまで行けばある意味アタリ、こんばんわ和井です(前置き長っ!)。

さて百冊百冊。
今回も最後まで宜しくお付き合いくださいませ。

41・古川日出男「僕たちは歩かない」
僕たちは歩かない
古川氏は私の中でポスト村上春樹ポジションを占めています。
しかしこれは今までの古川日出男とちょっとちがうな、と。
古川氏の文章って凄くビジュアル的なんですが、これは今まで以上にビジュアル的でかつ読み終わったあとじんわりする。
あと、めちゃくちゃ長い本ばっかりなのにこれは中篇。
24時間制の東京・26時間制の東京の二つの世界を巡る、オルフェウスやイザナギ・イザナミの物語…なんだろうか。
東京の、もうひとつの山手線のビジュアルが凄すぎる。

42・伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
オーデュボンの祈り
伊坂作品はみんな好きだけど、デビュー作のこれがいちばん好きかも。
いままで何回も読み直したり。
伊坂作品って悪は悪、善は善、でも善がいい思いをするわけではなく、しかし悪にはそれなりに報いがあるという、結構分かりやすい構造ながら、パズル的面白さもあるように思います。
これはその原型ですね。
それに伊坂作品はキャラが立ちまくってるんですよねー。
「陽気なギャングが世界を回す」の響野や「チルドレン」の陣内や「死神の精度」の死神の千葉も好きなのですが、未来を予言するしゃべるカカシの勇午や、『殺しが自然現象』な桜や、嘘しか言わないことが鍵になる老画家や、犬っぽい妙に報われない日比野や、とにかく和井的ツボキャラが多い。
ラストのシーンで思わず膝を叩くとともに感動します。
ただ、あんまり万人受けしないであろうことは自覚しております…。
後もうひとつ。伊坂作品はそれぞれの作品が常にリンクしており、どこかに他の作品のキャラが必ず出ているのである意味「伊坂幸太郎作品」というシリーズモノだと言ってもいいかもしれません。

43・宮部みゆき「孤宿の人」
孤宿の人 上孤宿の人 下

宮部みゆきは色々好きですが、超能力キャラが出てくるのと時代物のが一番好きです。
で、その時代物の中で一番を選ぶとしたら『ぼんくら』シリーズとこれだと思います。
で、これに。
人間の汚さ、崇高さを少女の目を通して描ききったといっても過言ではないというか…。
ラストのカタストロフは凄い。泣けます。
長いので途中でダルるむかと思いきや、その中盤こそがラストへと続く鍵になるというか、途中会ってこその少女・ほうの返還というか…。

44・恩田陸『三月は深き紅の淵を』
三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
恩田陸女史も私のリスペクト作家さんです。
むしろ激ラブ。これ読んで大きくなったっていうか。
恩田女史がいなかったら萩尾望都さん始めその辺の少女漫画読まなかったと思う。
で、チョイスはやっぱり壮大な三月シリーズの幕開けにふさわしいこの作品。
っていうか恩田先生ってば本好きのツボを押えまくっちゃってヤバい。
余程の本好きでなければこの本は書けない、と思っていたら恩田先生は学生時代は年間500冊、現在でもこんだけ書いてて200冊以上読む読書家さんだとか。いや、私の知りあいの司書は年間800冊読むそうですが…妖怪か?
内容は『三月は深き紅の淵を』という謎の本を巡る4編の短編集?なのかな…。これだけで本好きはヤバい。
なのに、また全部魅力的なんだな!ある時は執筆中、ある時は現在形、ある時は構想中の『三月~』はやがて膨大なシリーズへ。
私は三月シリーズの装丁イラストを描いてらっしゃる北見隆さんの大ファンでもあるのでこれだけは、手元にがっちり置いてます。

45・吉田篤弘『針がとぶ』
針がとぶ Goodbye Porkpie Hat
吉田篤弘っていうと「?」って思う方でもクラフト・エヴィング商會の相方さんの1人っつったらぴんと来る人も大いに違いない。
そんな吉田さん(と、なんか呼んじゃう)の書く文章はとても端整で、ゆったりしててちょっと不思議なのが多い。
かなり好き。
で、中でもこれが一番好き。短編集に見えて少しずつ物語がリンクしてて最初の物語が最後でつながる、不思議な読後感です。
まったりしたいときには吉田篤弘作品とモカマタリのコーヒーとチョコレートと決まっていますのです。

46・藤木稟『朱雀十五シリーズ』
陀吉尼の紡ぐ糸 (トクマ・ノベルズ)
もう取り上げたかと思ってたらまだでした。
やっぱりこれがないと!
和井が魔実也さん白バージョンとして普及に励んでいる朱雀十五氏のシリーズですよ!!(笑)。
巷では京極系だの言われたいましたが私的にはこのどろどろ感と題名のおどろおどろしさは横溝系だと思うんですけど。
しかも文章が、和井が最近まで藤木先生は男性だと思いこんでいたほどの構成力と薀蓄力(なにそれ)。
まあ、私としては盲目の美形弁護士(しかも吉原専属)朱雀十五に惚れろ!といいたいところですが。
(しかしこのキャラと美形ぶりが世の腐女子さんたちの乙女心をくすぐるらしいですよ)。
藤木さんはジャンルとしてはこういう昭和ロマンな時代物ミステリーだけじゃなくてSFとか恋愛モノとかホラーとか沢山書いてますが。

47・奈須きのこ『空の境界』
空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)

奈須きのこの原点ですねー。
祝・映画化。しかし不安。
普通の人はどうなんだろう…。和井は、こういう言葉遊びとか思考のパズル的遊びは大好きです。
表紙で引く人多そうだけどな!(笑)。
分厚い上下巻だけど、結構読めちゃうし。やっぱりこのメタ的作りこみ世界や魔術や世界の定義とか、好きですねー。
のちのfateや月姫の原型で、ベースだし。
純粋に両儀識と黒桐幹也の恋愛モノとして読んでもいいと思います。

48・乙一『GOTH』
GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH 僕の章 (角川文庫)
乙一って言うとあざといほどの感動モノとホラーっぽい怖いのに分かれてるけど私は当然、怖いのが好きです。
で、これはザ・スニーカーに原型が連載してた時に読んでハマってオチを単行本で読みました。
今手元に無いんですけど、こういうのかなり好きだなーって思いながら読んだのでした。
しかしこれの刊行時に良く似たような異常犯罪があって、他聞にもれずに叩かれてた…。
乙一のミステリーやホラーは、兎に角上手くて、絶対オチがきちんとつくんですよね。
オチが付かないのが持ち味な方もいますけど、これほど最初に仕掛けた起承転結の起が転結をへて結へぴたぴたっとはまる人も少ないですよね。テクニシャン。

49・山本弘『神は沈黙せず』
神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
山本弘は現在の日本SF界の中でも和井的期待のホープです。
上手いし。と学会会長だけあって大法螺の吹き方が並じゃないし。
一番の傑作は『アイの物語』だ、と思うんですがやっぱドキドキハラハラ感が並じゃないのでこっち。
すっげー分厚いけどやめられないとまんないから!
もし宇宙がこうだったらどうしよう的ある意味黙示録的な感じがたまらん。
あとすっげー勉強してんだろうなーって思う。
兎に角これに関しては何を言ってもドキドキハラハラの妨げになっちゃいそうなので書けねえ…。

50・中井英夫『とらんぷ譚』
中井英夫全集 (3) とらんぷ譚
何時出そうかな、何時出そうかなーって思っててでもなんかカテゴライズめっちゃ難しいし、むしろカテゴリー無理だろ的な感じで、大傑作『虚無への供物』だったら多分にメタ的とはいえミステリーだけど私は絶対、とらんぷ譚派なんですよ!
夢野久作だって『ドグラ・マグラ』より『少女地獄』派なんだよ!(少女地獄はまた次回に!)。
中井英夫が存在するとしないじゃもう世界そのものが違っちゃうというか、全集持ってるくせに(集めましたよええ…そりゃもう、ちょっとづつちょっとづつ血の滲む思いで…)昔の初版本なんか見つけた日にゃ買っちゃいますよ!
私の中で澁澤龍彦とかと並びますから。
なぜとらんぷ譚かというと、とらんぷになぞらえて4つに分けられた54の物語展開するから。
でも勿論タダの物語じゃないんです。悪夢と幻想と華麗さが混ざり合って夢に出てきます。熱出してる時とか酔っ払ってる時読むと大変なことに(笑)。
まさに幻影の千年王国。至宝ですね。



今日の一曲:クロード・ドビュッシー「版画」
和井ですこんばんわー。

ママンが携帯を面白くぶっ壊したので携帯買いに行くのに付き合いました。
どうやったらあんな凄い壊れ方するんだろう。


では間が空きましたが100冊の四回目いきたいと思いますー。


31・小野不由美『十二国記シリーズ』
月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
やっぱこれでしょー。
サイト始めるきっかけもこれですしね。
しかしはやく…はやく新刊出してください小野女史…!
あんなところで終わったままなんて生殺しではないですか。

32・綾辻行人『十角館の殺人』
十角館の殺人
小野女史の旦那様の館シリーズの記念すべき一作目。
最近の作品はさほどではないんですけど初期の作品は好きなんです。
あと、綾辻氏のホラーはどっちかっていうとスプラッタだと思います。

33・麻耶雄嵩『メルカトルと美袋のための殺人』
メルカトルと美袋のための殺人
麻耶氏といえば最後まで読んでも犯人も動機も分からずゲシュタルト崩壊起こしそうな作品で有名ですが(えー)、そして子供向けのミステリーランドシリーズを書かせれば絶対に子供のトラウマになる作品を書くので有名ですが(褒めてます)。
和井は銘探偵メルカトル鮎シリーズが好きです。
むしろメルカトル鮎が好きです。一作目で死んだけど。
その訳のワカラナイ作品群のなかでもこれはまあ短編集なのでまだ分かりやすい…のか?兎に角メルカトル鮎に会いたい時にはこれ。

34・我孫子武丸『腐蝕の街』
腐蝕の街
『屍蝋の街』『禁忌の街』(雑誌連載中)と続く一作目。
我孫子氏といえば『殺戮に至る病』とかが有名なんだろうけども、テンポとかキャラクターとかこっちのが好き。
近未来SFスタイルのミステリなんだけど無理がない。さすが。
個人的に少年男娼のシンバが大好きです。

35・森見登美彦『きつねのはなし』
きつねのはなし
今飛ばしてる純文学風青春片思い風不思議大学物語(何ソレ)を得意とする森見氏ですが、これでかなり見方が変わりました。
それぞれ独立した四作の短編集ですが四作がそれぞれ起承転結を受け持ち、怖くも不思議な物語を成立させています。
これが一番好き。かなり好き。
高橋葉介ファンは必読。

36・西尾維新『零崎双識の人間試験』
零崎双識の人間試験
京都組が続きましたので京都組続きで。
戯言使いシリーズの外伝なので先に戯言使いシリーズを先に読んだ方がいいんでしょうけど私が零崎さんちの一賊が大好きなんでこちらを。
『零崎軋識の人間ノック』とメフィスト今月号に掲載の『零崎曲識の人間人間』もおすすめです。

37・有栖川有栖『46番目の密室』
46番目の密室
綾辻氏を取り上げて有栖川氏を取り上げない訳にはいかんだろうさ!
和井はこれで有栖川氏にハマりました。
凄く理路整然としてるので長編だけど読みやすい。
でも実は有栖川氏は短編の方が面白いと密かに思っている私。

38・冲方丁『ばいばい、アース』
絶版は取り上げない、というルールを作っておいて何さ!って感じですが、これは早川のほうで文庫化が決定してる事を前提にしてこれを取り上げたいのだ。(某GONZOとは違ってちゃんと出すだろうさ!)
そして、もうひとつがこれの続編を!続編を読みたいのですよ!
『ばいばい、アース』は異端にして異形の少女が自分を固めて旅に出るという話の、旅に出るまでの話だったので(上下巻合わせて広辞苑より分厚くて更に活字二段組みびっしりのあの情報量をして何故旅立ち編だけでああなるのかがきっと冲方氏の冲方氏たる所以だと思うんですけども)、是非旅に出た少女ベルの姿が見たい。そして愛すべき不死なる兎・キティのその後も見たいしー。
キャラのよさと言葉選びのかっこよさでは冲方氏の小説の中では一番好き。
で、ちゃんとSFです。後半でちゃんと世界観も明かされるし。
7月8日追記:2007年8月25日から角川書店より刊行開始だそうです。
詳しくはWeb角川へ。


39・倉知淳『猫丸先輩の空論』
猫丸先輩の空論
倉知淳氏は現時点でかなりツボなミステリー作家さんなわけですよ。
特に猫丸先輩の出てくるシリーズは大好きです。
猫丸先輩初登場の長編『過ぎ行く風はみどり色』から、『日曜の夜は出たくない』『幻獣遁走曲』は創元推理文庫で、この『~空論』そして『~推測』から講談社へ移動。
猫丸先輩の周りには謎が満ち満ちてて、んでもって年齢不詳で挙動不審で憎めない猫丸先輩は面白い事が大好きなんです。
『過ぎ行く~』『日曜の夜は~』以外は殺人事件は絡みません。でも、日常もこんなに謎がいっぱいです。

40・京極夏彦『京極堂シリーズ』
姑獲鳥(うぶめ)の夏
今回はミステリー系が多かったのでシメもミステリーで行きたいと。
つか説明不要ですよねえこれはねえ。
かなり好きです。
私は神探偵と益田くんが結構好きです。
『巷説百物語』シリーズのほうを上げようかなって思ったのですがやっぱ原点はこれな気がするのでこれにしました。



今日の一曲:スーパーカー「STORYWRITER」
こんばんは、和井です。
桜もそろそろ終わりですねえ。
まあ、今年は早かったですけどねー。
園芸店に土を届けてもらいました。重いもんなー。
こういう時ネットって便利だ。
大阪は夏が厳しく、特に暑さが一種独特なので土の配合には気を使っています。
関西って風土も含めて別の国のようだ。


では、100冊三回目行きたいと思います。
今回は、怪奇小説編です。


21・「怪奇小説傑作集」
怪奇小説傑作集 1 [新版]
これねー、凄い良いんですよ!
旧版はずっと絶版になってたんですけど、復刊して嬉しい限り。
全部で5冊あり、英米編・フランス編・ドイツ・ロシア編があり、訳者も素晴らしい。
平井呈一、澁澤龍彦、植田敏郎などなど、凄い人が訳しており、選ばれている人もブラックウッド、ラヴクラフト、レ・ファニュ、モーパッサン、アポリネール、ゴーゴリ、チェーホフ等そうそうたるメンバーです。
一読をおすすめします。

22・ジョナサン・キャロル「月の骨」
月の骨
月の骨

ジョナサン・キャロルのシリーズなんですが、怪奇譚というのか、なんというのか…。
兎に角不思議な手触りの本です。
新婚ほやほやで何の不安もないはずの幸せなカップルの女性が夢の中で謎の少年と月の骨を探索する旅を重ね、何時しか夢が現実に浸食していく恐怖とラストのカタストロフがいいです。
キャロルは恐怖小説作家でありながら巻を重ねるごとにだんだん難解になっていく人なんですがこれはかなり好きな本です。
最近では短編集「パニックの手」なども復刊され、少しずつ注目されているようで嬉しいです。
つーか、もう、無くならないうちに読んでー!!みたいな。

23・セルゲイ・ルキヤネンコ「ナイト・ウォッチ」
ナイトウォッチ
ロシアでベストセラーになったらしい(らしいって)ナイトウォッチ三部作の一番目。
映画もありましたねー。
闇の勢力と光の勢力があって互いに監視しあっている、と言う設定は割とありきたりですがなかなか、見せ方が面白いんですよ。
ロシアものですが割と日本のライトノベルっぽいので読みやすい。分厚いけどな!
あと主人公が兎に角不幸です(笑)。かわいそうに。
ロシアではすでに続編「デイ・ウォッチ」完結編「トワイライト・ウォッチ」が出ているそうでかなり楽しみに待っているんですが、映画の公開が先かなー。

24・レイ・ブラッドベリ「塵よりよみがえり」
塵よりよみがえり
怪奇小説…って言っていいいのかどうか…。まあ、ブラックユーモアなおばけもの?
ブラッドベリと言えばSFですがなにせ私はブラッドベリは一族シリーズが大好きです。アダムスファミリーの原型です。
みんな根性が曲がってて変人でいいやつばっかりです。
文庫も出ましたしね、大事にしたいですね。

25・小中千昭「稀人」
稀人
小中千昭は脚本家ですが小中千昭的な脚本や短篇がかなり好きです。
小中氏との出会いは深夜アニメ『rain』でしたがあれはイラストレーター、安倍吉俊氏との出会いでもあり、今でもかなり好きです。
Jホラーの担い手としてもかなりの才能ではないかと思っとります。
というか、私は小中氏の書く『異界』のイメージが好きなんですね。
これはノベライズですが、恐怖よりも奇妙さ・寂寥感・クトゥルー神話っぽさとか、かなりツボでした。
そういえばエウレカセブンでも何度か脚本をお書きでしたが思いっきり小中ワールドでした。

26・スティーブン・キング「シャイニング」
シャイニング〈上〉シャイニング〈下〉
怪奇小説っつかホラーといえばこのお人を除いちゃあダメですよね!
つうことでキングの「シャイニング」。
いや、キングと言えば色々あるやん!「IT」とかあるやん!大作沢山あるやん!見たいな感じも致しますが…いいじゃないか私は館ものが大好きなんだ!!ってなもんです。
ホテルの感じの怖さが実にいい。そんでキングのホラーって普通に痛そうなんですよね。
ホラーで普通に痛そうって結構ないですよ。
シャーリイ・ジャクスン「山荘綺譚」とかもかなり好きですがあれって絶版ぽい…。ぐすん。

27・シャルダン・レ・ファニュ「吸血鬼カーミラ」
吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1
吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1

やっぱこれあげなきゃだめだろーよ、見たいな感じで大好きな吸血鬼もの。
耽美っぽさがいい。実はドラキュラよりこっちの方が古いんですよー。
ちょいマヌケなとこも含めてカーミラ好きです。

28・ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」
吸血鬼ドラキュラ
吸血鬼モノをあげたのならばこれをあげないわけにはゆくまいて、な古典中の古典。
でも実はカーミラもドラキュラも平井呈一氏の偉大なるお仕事。
映画とは別物なので心してかかるべし。しかし一度は絶対に読むべしな本。

29・キム・ニューマン「ドラキュラ紀元」
ドラキュラ紀元
ドラキュラを取り上げたのならこれを取り上げぬ訳には、の続き。
「ドラキュラ戦記」「ドラキュラ崩御」と続く三部作の記念すべき一作目。
もしドラキュラが勝っていて、イギリスを掌握していたら?なifワールドの小説ですがそれだけに収まりません。
なにせ、古今東西の小説・映画・有名人がこれでもか、とばかりに登場人物として登場します。色んなのを読んでれば読んでるほど面白い。
しかし知らない人もご安心あれ。ちゃんと最後に索引がついてます。
物語的にもひねりが効いていて最高。
しかしなんといってもヒロインの齢500年の吸血鬼・ジュヌヴィエーヴ・ドュドネ嬢の素晴らしさはなんというかもう、勝てないですよ!?(何にだ)。
立ちはだかる壁はただ一つ、三冊重ねると新解明国語辞典にも勝てるその分厚さでしょうか…。私、厚もの好きなのだろうか…。

30・井上雅彦「燦めく闇」
燦めく闇
怪奇大好きなら絶対知ってる一大シリーズ・異形コレクションの編者にして本人も素敵な怪奇小説作家、井上雅彦氏の短編集。
井上氏の書くホラーってエグい中にも儚さや美しさがあって好きなのだなー。
これ読んでハマったなら次は異形コレクションにもチャレンジしてください。凄いいっぱいあるけど。



異形・ホラー・闇の怪奇小説は好きすぎて10冊ではあげきれないのでまた続きやります。



今日の一曲:the pillows「スケアクロウ」
和井ですコンバンワ。
どうも体調がすぐれません。
というか、もう横になろうが縦になろうがどうしようもなくしんどい時は諦めがつくんですがただ、「体調がすぐれなくて起きてるとツライ」程度ではなんか、こう、何か無駄に過ぎ去ってるような気がしてもったいない気になっちゃうんですよ…貧乏性。


では、100冊の二回目をお届けしたいと思います。
最後までよろしくお付き合いくださいませ。

11・堀田善衛「美しきもの見し人は」
美しきもの見し人は
美しきもの見し人は

私をラテンの混沌世界の虜にさせてくれた張本人でいらっしゃり、偉大な知の巨人。
ものすごーく膨大な書がいっぱいあるのですがこれにしました。
絵画について、ちょっとづつコラム的に取り上げててて、おもしろい。
この本でベラスケスにハマった。

12・梶井基次郎「檸檬」
梶井基次郎全集 全1巻
多分私が生涯に一冊だけ、選べって言われたらこの本。
それくらい心酔してます。
私の持ってるのは新潮文庫版と岩波版ですが。
「城のある町にて」とかがとても好きです。
「櫻の樹の下には」で日本で始めて死体がどうのゆうたひと。
京都の丸善がなくなった時には本気で落ち込んだ位私の精神形成に影響を及ぼして今も及ぼし続けててこれからも及ぼすだろうお方であります。

13・坂口安吾「桜の森の満開の下」
桜の森の満開の下
エッセーばっかり有名で無頼っぽいイメージばかり先行していたのでこういうの書くんだーと感心したもの。ヘタレ万歳(えー)。
出会いが強烈だった。何故なら本屋の手書きポップで『墜落論』って書いてあった(堕落論のことだと思われる)。
京都の学生さん向けな本屋さんであったので月ごとにこういう名作ものをプッシュしてたのですね。
その後、その本屋ではおすすめポップに『入間失格』って書いてあった。大丈夫か。

14・白川静「漢字百話」
漢字百話
去年、惜しまれながらも亡くなった巨人白川静大先生の書。
これが一番入りやすいと思われ。
これだけの情報量をこれだけの本に収めてしまう手際からどれだけの方であったかが伺われます。

15・松岡正剛「花鳥風月の科学」
花鳥風月の科学
松岡正剛は「千夜千冊」とかで有名ですがこれまた知の巨人でしょうなあ。私なんか百冊で首絞めとか言ってるのにこの人は千冊だぜ!しかも2回!(千夜千冊はwebでも読めます)。
日本の文化の原風景を科学的に解明しちゃってたり、兎に角これ読むと日本に詳しくなれて目からウロコがバラバラ落ちる、すっげえ本です。
つか、日本人なら読んどけ。みたいな。俺たちはイレブンじゃない、日本人だ!(違)。
「ルナティックス」「空海の夢」とかも好き。

16・山尾悠子「山尾悠子集成」
山尾悠子作品集成
もう漂うイメージの独特さはファンタジーなどと言うものに収まらない天才ファンタジスト。というか、こういう人を天才って言うんだろうなあ。
あまりのイマジネーションに三一書房版「夢の棲む街・遠近法」を読んだ14歳の私はイメージ群に押されてノイローゼ気味になった程。
凄すぎるのに、寡作で更にほとんど絶版なもんで今山尾悠子の本で手に入るのってこれと「ラピスラズリ」「白い果実」くらいじゃなかろうか。
紡ぎだす言葉に山尾女史の飛びぬけたイマジネーションがちゃんと附いていっているのだ。凄すぎる。
美しい文章ですが内容的には美しくはないんですよ。どっちかってえとエグいくらいで。
全体に漂うのは空虚であり、破滅の予感であり、乾いたユーモアであり、この人の作品を変に分解しようとか思ったら並の脳みそではついていけなくなるんでやんないほうがいいんだろうなって感じで、字面で美術館を見てない人に説明できないのと同じ効果をこともあろうに文章でやっちゃう人です。
ただし、半端なく高くてとんでもなく分厚いので図書館等で借りて読むことをおすすめしますよ。いちまんえん…。

17・村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉
ノルウェイの森とか鼠四部作とかアフターダークとか海辺のカフカとか凄いし面白いしいっぱいあるけど、私は村上ワールドではこれが一番好きなんですよー。
変な生き物とか変な世界とか変な人とか村上ワールドなのは変わんないんだけど一番好き。

18・堀江敏幸「河岸忘日抄」
河岸忘日抄
堀江敏幸氏はフランス文学者にして現代日本文学を代表する作家だと和井は思っとります。
エッセイもすごくいいのだけれど、これは小説。
でもオチとかあまんりない。凄く淡々と進んで淡々と終わる。
フランスの河岸に停泊するボートに住む主人公の日常がずうっと不思議な手触りで進んでいく。
何度も読み返したくなるタイプの本。

19・保坂和志「季節の記憶」
季節の記憶
これもまた淡々と進んで何度も読み返すタイプの本。
続編「もうひとつの季節」はそれなりに起承転結あるんだけども、こちらは本と淡々と進んでいく。
保坂氏の本は登場人物のお喋りがかなり好き。

20・梨木香歩「家守綺譚」
家守綺譚
この本で梨木女史への見方が変わったと言っても過言ではないと思う。
今まで梨木女史の児童文学はなかなか入り込めなかったのだけれど、これは結構すっと入れた。
100年ほど前の日本の(多分)京都。
物書きの綿貫と季節の植物と死んだ友人と狸やらあやかしとの時間が淡々と流れるさまが美しい。
これが気に入ったなら是非、姉妹編といえる「村田エフェンディ滞土録」を読んでほしいのですよ。
「~滞土録」のラストは戦争で離れ離れになってしまったりかなり悲しくて鸚鵡のシーンではボロ泣きしていまうのですがラストの綿貫とその周りの変わらなさに救われます。
しかしこれ、うすい本だとはいえ安いなー。



今日の一曲:PE'Z「ハナフブキ~花魁道中罷り通る~」
こんばんわ、和井です。
『Fate/Zero』2巻と『涼宮ハルヒの分裂』入手&読了ー。
Feteは兎に角、絶望と暗黒に向けて突っ走ってますよ…。アレで10年後にステイナイトがある、と思わなきゃ読めないなー(笑)。
『~分裂』はとうとう散らばしっぱなしの物語に手をつけた感で、一読では分からないですがおもしろいです。
イラストとかレーベルのせいでアレですがもっとSFとして認知されてもいいと思うよハルヒは。
早川ジュニアのレーベルからでてればまた違っただろうけども。



さて、前置きが長くなりましたが、自らの首絞め企画・『和井八凪の100冊』を開始したいと思います!
私は難しい事を考えて読書してるわけでなく読み散らかすと言う感じで、しかもかなり偏ってるのであまり参考になりませんが。
まあ、「こういうの読んでるのか和井は…ふっ」みたいな、物笑いの種というか気になったら読んでほしいな、というかそんな感じで。
ルール(?)は、
◆絶版・及びそれに近いものはなるべく入れない
◆シリーズものは1タイトル1冊と計算する
◆マンガは入れない(他のブログサイトさんで既にずうっと面白い企画がたくさんありますし)
くらいです。
では、早速いきましょう。

まずは名作・古典からでしょうか…。と言う事で。
1・夏目漱石『夢十夜』
文鳥・夢十夜
和井は夏目漱石が大好き!!なんですよ!
『夢十夜』にしようか初期の名作『幻影の盾』にしようか絶筆『明暗』にしようか迷ったのですが、ここはやはりこれでしょうということで。
映画もでてますしね。私はアンチ映像化ですが。
漱石作品の中ではかなりの異色。
夏目漱石のあり方は幅もとても広いですが基本はヒトの生身ではないかと思います。

2・内田百間『冥途』
冥途―内田百けん集成〈3〉   ちくま文庫
漱石つながりでこちらも好き。内田百間。字が出ない(笑)。
百間は妙に考えて突き詰めそうな所が好き。
師匠である漱石の妙に乾いて突き放した感じとはまた違ってある意味躁鬱的な感じがとても日本的です。
名作・大正三部作が一、映画『ツィゴネルワイゼン』の原作としても名高い『サラサーテの盤』も好きです。あと、猫好きとしては『ノラや』も上げたいところですが、やはり『冥途』が合うか合わないかで百ファンが分かれそう。

3・泉鏡花集成
泉鏡花集成〈1〉
大好き!大好き!な泉鏡花。
そして文庫で全集出してくれる筑摩書房って素敵すぎます。
以前和井がちっちゃい頃筑摩が倒産しかけて和井ママンが国語の先生であった為に家に注文とりに態態筑摩書房の人が来てて(課題図書とかに使うらしいので)、サンプル本を私に呉れてた事とか出してる本のツボぐわいとかで筑摩書房は大好きなのですよ。
・・・・・・・・・いやいやいや、泉鏡花でしたね(汗)。
泉鏡花は現代日本の幻想文学の祖と言ってもいいと思います。
哀切と美しさに溢れた日本語は読むだけで浸れます。
どれとは選べないので全集をピックアップしました。
全て読むのは辛すぎるので(笑)、お奨めと言えば『高野聖』『海神別荘』『草迷宮』『天守物語』『眉かくしの霊』『伯爵の釵』あたりでしょうか。
鏡花の文は語り口調で独特なので慣れないと読みにくいかもしれません。しかしその美しさは言霊の国に生まれたことを心から感謝するものなのです。

4・岡本綺堂『白髪鬼』
白髪鬼 新装版
岡本綺堂といえば半七捕り物帳かも知れないけれど岡本綺堂の怪異譚は素晴らしいと思うのですよ。
何が怖いのかよく分からないんだけど、読み終わったあと背中に冷たい手を感じるような、湿度の高い怖さ。

5・国枝史郎『八ヶ岳の魔人』
伝奇ノ匣〈1〉―国枝史郎ベスト・セレクション
国枝作品は兎に角、読めねえんだよなあ…全部絶版だ・・・・。
私の持ってるのは古本屋めぐりの証だし、残りはすべて図書館だし。
面白いのに!伝奇小説の草分けなのに!
読む人間を兎に角選ぶけど!(笑)。
国枝作品は疾風して暴走し、多分作者本人も全く考えないままに話がどんどん進んでいくところが魅力なんですよ。未完も多いです。ほったらかしかよ!みたいな。
それでも面白いんだよな。言葉が独特で兎に角おもしろい、全てが名台詞。ある意味ジョジョ。すごいことです。復刊希望!もしくは全集!

6・半村良『石の血脈』
石の血脈 (集英社文庫 は 5-32)
いや…単に伝奇小説つながりなんですが…。
でも面白いですよ。ハッタリもここまで来れば立派、と言うか伝奇小説ってイカに面白くハッタリかますかが命だと思うんですけど!

7・宮沢賢治『宮沢賢治詩集』
宮沢賢治詩集
さて、方向修正~。
宮沢賢治の真骨頂は言葉にあると思います。
その、言葉を生かすのは詩であり、志であり、死であったと思うのです。
この美しすぎる言葉たちを吐く心は夭折するしかなかったのだろうと思います。

8・稲垣足穂『一千一秒物語』
一千一秒物語
我が魔術の偉大なる先導・稲垣足穂。
タルホはみんな好き。
全て好きですが、取り合えずタルホイズムを感じるにはこれでしょうと。
星と月とマキナと鉱物。

9・澁澤龍彦『澁澤龍彦初期小説集』
澁澤龍彦初期小説集
タルホが偉大なる魔術の先導ならば澁澤龍彦は我が偉大なる魔術の師。
最近は澁澤龍彦もかなり復刊されてきてて手に入りやすくなりました。
良い事です。
私は『ねむり姫』や『唐草物語』も好きなのですが『犬狼都市』とか『マドンナの真珠』と言った初期の小説も好きなのです。
というか…むしろ全部好きだ。ドラコニアの思想は全部好きだ。
ちょっと乾いた滑稽さや突き放し方はなんかエロティズムが変にエロくないんですよねー。いや、直球ですけど。

10・種村季弘『畸形の神 あるいは魔術的跛者』
畸形の神 -あるいは魔術的跛者
第一回目はラストも完全に趣味で〆るぜ!
と言う訳で、種村御大の最後の書。
欠けた神・特に跛者についての本。ユリイカに連載してたヤツ。
種村御大の編書とか訳書とかは結構あるんだけど御自身の問わず語り的な膨大な知識の書って結構絶版…。残念です。



▽▽拍手レス▽▽
★じっこさん
こんばんはー!
トップ絵に早速の感想ありがとうございます!
花ですか…!ううもうなんとありがたいお言葉。
と、いいますか…マジで色が取り込めなくてすごく悔しかったのでじっこさんに原画送り付けたいくらいですよ(笑)。



今日の一曲:スピッツ「ルキンフォー」
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。